【書籍】秋岡教授の音楽学を愉しむ24の扉

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著者は、フェリス女学院大学にて1993年より30年にわたり、音楽学を中心に教鞭を執る。また同大学教授、学長を経て、現在は名誉教授および中学・高校も含めたフェリス女学院の学院長を務める。

本書は2021年より、月刊『現代ギター』に2年間連載された「秋岡陽の新音楽時報 Yo Yo Classics」に加筆修正を行ったうえで6つのパートに編集したもの。音楽学に関する24の章は、基本的に敷居が低く身近なエッセイから始まり各テーマの深い話まで平易に展開するので、クラシック音楽や音楽学の初中級者はもとよりビギナーも面白く読める。

Part1でコロナ禍を経た新しい音楽生活を提案。
Part2〜5では時代の流れに沿ってクラシック音楽の誕生、形式、作曲家と楽曲、日本でのクラシック音楽受容や21世紀音楽などのテーマを扱う。
Part6にて楽譜・音楽と言葉について語る。自宅で音楽学を愉しむ新しいヒントやトピック満載!(音楽之友社)

[ 掲載内容 ]
Pr ambule 前口上

Part1 ステイホーム時代の新しい「音楽」生活様式
 1 <いまここ> — hic et nunc —
 2 人の声を重ねあわせる「密」な音楽
 3 『バロック音楽のたのしみ』

Part2 地理・時代・文化背景を知って曲を聴く 〜電網恢恢航海日誌(1)
 4 クリスマスが今年もやってくる
 5 D.スカルラッティに聴く、アンダルシアの光・歌・踊り
 6 ヘンデル《メサイア》—— 二八〇年余の演奏史・受容史
 7 《レクイエム》にまつわるエトセトラ

Part3 「クラシック音楽」はどう誕生したか 〜電網恢恢航海日誌(2)
 8 「クラシック音楽」の誕生
 9 やっぱりおもしろい一九世紀 —— 市民合唱の時代
 10 ラ・カンパネッラ —— ヴィルトゥオーソの時代
 11 「天才の頭のなか」

Part4 楽曲形式を知って曲を聴く 〜電網恢恢航海日誌(3)
 12 「ソナタ形式」ってなんなの
 13 協奏曲のソナタ形式 —— ソリストが虚空を仰ぐとき
 14 一九世紀中期以降のソナタ形式 —— 伝統と革新のはざまで
 15 地図のある旅・ない旅
 16 ヴァーグナー/エルガー/ジョン・ウィリアムズ

Part5 日本人のクラシック音楽受容と21世紀 〜電網恢恢航海日誌(4)
 17 洋楽流入 —— 日本のクラシック楽壇草創と山田耕筰
 18 「コンサート通い」事始め —— 芥川青年のシェーンベルク体験
 19 十二音技法ってなんだったんだろう
 20 二一世紀音楽史

Part6 楽譜、音楽と言葉
 21 <音楽の似姿> — imago musicae —
 22 音楽出版のオシゴト
 23 レキシコグラフィー Lexicographyのはなし
 24 訳詞の世界

The Making of This Book あとがき
扉のムコウ


・判型:4-6
・頁数:200頁
・出版社: 音楽之友社


【書籍】秋岡教授の音楽学を愉しむ24の扉