若き才能の身体に染み込んだギター名曲の数々。
その記憶から、いま紡ぎ出される新しい始まりの音。
【収録曲】
マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ:ソナタ ―ボッケリーニ讃歌― (1934)
Mario Castelnuovo-Tedesco: Sonata (Omaggio a Boccherini) per chitarra
[1] I. Allegro con spirito
[2] II. Andantino, quasi Canzone
[3] III. Tempo di Minuetto
[4] IV. Vivo ed energico
[5] イサーク・アルベニス:マジョルカ Op. 202 (ca.1890)
Isaac Albeniz: Mallorca Op. 202
[6] エンリケ・グラナドス:悲しき舞曲 スペイン舞曲集 Op.37, No.10 (1890)
Enrique Granados: Danza Triste (Danzas espanolas Op.37, No. 10)
[7] ホアキン・ロドリーゴ:祈りと踊り ―マヌエル・デ・ファリャを称えて― (1961)
Joaquin Rodrigo: Invocacion y danza (Homenaje a Manuel de Falla)
[8] アンドリュー・ヨーク:序奏とサンバースト (1986)
Andrew York: Introduction and Sunburst
イサーク・アルベニス:スペイン組曲 第1集 Op.47より (1882-89)
Isaac Albeniz: Suite espanola Op.47
[9] セビーリャ Sevilla
[10] カディス(カンシオン)Cadiz (Cancion)
フェデリコ・モレーノ・トローバ:ソナチネ (1965)
Federico Moreno Torroba: Sonatina
[11] I. Allegretto
[12] II. Andante
[13] III. Allegro
[14] アントニオ・ルイス=ピポー:歌と踊り 第1番 (1956)
Antonio Ruiz-Pipo: Cancion y danza No. 1
[15] マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ:タランテラ (1935)
Mario Castelnuovo-Tedesco: Tarantella per Chitarra
【演奏】
菅沼聖隆〈ギター〉
【使用楽器 Instruments】
・Stephan Schlemper "Calma", 2019, Germany
・So Kimishima "Sol", 2021, Japan ......[7]
・Arcangel Fernandez, 1989, Spain ......[10]
【録音】
2022年9月20-22日
品川区立五反田文化センター
合計収録時間 | 01:12:27
【菅沼聖隆 Masataka Suganuma】
1996年1月28日東京生まれ。2歳半ば頃からギターに興味を示し、5歳より村治昇氏が主宰する早期才能ギター教室にてクラシックギターに出会う。村治氏に師事し、その後も同教室の講師であった坪川真理子、金庸太、両氏にも師事。作曲和声学、ソルフェージュを三上徹氏に師事した影響もあり、現在は作曲も行う。2014年10月、フランシスコ・ベルニエール氏に師事するため、スペインのセビーリャ高等音楽院へ留学。2019年2月20日、自身で作曲したギターと弦楽四重奏のための「ソナチネ第1番」を、スペインのセビーリャで初演。
2012年以降、日本国内外の多数のコンクールにおいて受賞・入賞を果たす。パヴロ・マルケス、ウィリアム・カネンガイザーなどの海外のギタリストのマスタークラスにも積極的に参加し、2011年の庄内国際ギターフェスティバルでは最優秀生を受賞。2015年11月、スペインのグラナダにあるアルムニェーカルにて行われた第31回アンドレス・セゴビア国際ギターコンクールにおいて3位を受賞し、日本人としては大場悟氏以来23年ぶりの入賞を果たす。2017年10月、第8回セビーリャ国際ギターコンクールにて優勝。2019年5月、セビーリャ高等音楽院の最終難関試験にて、審査員満場一致で合格し、かつ、ギター最優秀生に贈られる「Matricula de honor」を受賞。 クラシック音楽以外でも積極的な活動を始め、南米フォルクローレ、ラテン、そしてフラメンコギターなど、多くのレパートリーを弾きこなす小林智詠氏と共にデュオ「Masa & Chiei」として2012年7月にラテン音楽系ファーストアルバム「El baile de la Juventud(若者の舞踏)」をリリース。様々な活動を繰り広げている。2019年3月、ボリビアへ足を運び、同月30日に世界的なチャランゴ奏者ウィリー・リオス(Willy Rios)と“Duo Fusion Masawi”として共演を実現。同年4月、スクレでの文化的行動の功績が認められ、「伝統文化促進証明」を授与される。
(コジマ録音)