セルゲイ・ルドネフ:古いライムの木
マルカム・アーノルド:ギターのための幻想曲Op.107
アグスティン・バリオス・マンゴレ:大聖堂
アントニオ・ホセ:ギターのためのソナタ
レオ・ブローウェル:ある考え〜エリのためのパッサカリア
ノルウェーのギタリスト、クリスティーナ・ヴァーリッド(ヴォールリ)(1994-)がデビューアルバムをリリースします。『ある考え』。プログラムの最初が、ロシアのセルゲイ・ルドネフ(1955-)が、ノスタルジックなメロディを「変奏曲」のスタイルによるラプソディックな流れに作った《古いライムの木》。マルカム・アーノルド(1921-2006)の《ギターのための幻想曲》は、ジュリアン・ブリームのために作曲された作品です。〈前奏曲〉〈スケルツォ〉〈アリエッタ〉〈フゲッタ〉〈アリエッタ〉〈マーチ〉〈後奏曲〉。アーノルドとブリームがともに敬愛したジャンゴ・ラインハルトを思い、ジャズ風の効果も取り入れられています。パラグアイのアグスティン・バリオス・マンゴレ(1885-1944)は「旅するギタリスト」と呼ばれていました。〈憧憬の前奏曲〉〈敬虔なアンダンテ〉〈荘重なアレグロ〉の3曲から構成される《大聖堂》は、モンテビデオのサン・ホセ大聖堂を訪れた後に書かれた作品です。アントニオ・ホセ・マルティネス・パラシオス(1902-1936)は、スペインのブルゴス生まれ。初期の作品がラヴェルから賞賛されたといい、音楽教師、指揮者として活動するものの、親交のあった同世代の詩人ガルシア・ロルカと同じく、スペイン市民戦争の起きた1936年に処刑されました。「アントニオ・ホセ」の名で発表した、わずかの合唱曲と管弦楽曲が残され、〈アレグロ・モデラート〉〈メヌエット〉〈悲しみのパヴァーヌ〉〈終曲〉の4楽章の《ギターのためのソナタ》は、「ネオバロック」と「セザール・フランク風」の要素をもち、彼の代表作に挙げられています。ヴォールリがアルバムのタイトルに採った《ある考え》は、キューバのレオ・ブローウェル(1939-)が書いた「不思議な魅力のある、気取らない小品」のひとつ。カナダのクラシカルギターの第一人者、イーライ・カスナーへの「友情のしるし」として作られました。過去100年のギター音楽から選んだ5つの作品。「音楽にはあらゆる可能性が秘められている。レパートリーにしている作品も創意をもって取り組むと新たな考えが見つかる。それをまた自分のものにする」。「音楽」を伝えるプロダクションとエンジニアリングをヨルン・ペーデシェンが担当。スタヴァンゲルに近いクロステロイ島にある、中世の僧院、ウートスタイン修道院で録音セッションが行われました。
<クリスティーナ・ヴォールリ(1994-)>
ノルウェーのスタヴァンゲル生まれ。2017年アントワープ国際ギター・コンペティションの第1位を獲得したプレーヤー。2013年からスコットランド王立音楽院でアラン・ニーヴに、2014年からオランダ、フローニンゲンのプリンス・クラウス音楽院でサブリナ・ヴラスカリッチに学び、2017年にバチェラーの学位を取得。2017年秋から、ノルウェー国立音楽大学でエーリク・ステンスタヴォルとオット・トロネンの「アーティスト・ディプロマ」クラスに在学中。
(キングインターナショナル)
マルカム・アーノルド:ギターのための幻想曲Op.107
アグスティン・バリオス・マンゴレ:大聖堂
アントニオ・ホセ:ギターのためのソナタ
レオ・ブローウェル:ある考え〜エリのためのパッサカリア
ノルウェーのギタリスト、クリスティーナ・ヴァーリッド(ヴォールリ)(1994-)がデビューアルバムをリリースします。『ある考え』。プログラムの最初が、ロシアのセルゲイ・ルドネフ(1955-)が、ノスタルジックなメロディを「変奏曲」のスタイルによるラプソディックな流れに作った《古いライムの木》。マルカム・アーノルド(1921-2006)の《ギターのための幻想曲》は、ジュリアン・ブリームのために作曲された作品です。〈前奏曲〉〈スケルツォ〉〈アリエッタ〉〈フゲッタ〉〈アリエッタ〉〈マーチ〉〈後奏曲〉。アーノルドとブリームがともに敬愛したジャンゴ・ラインハルトを思い、ジャズ風の効果も取り入れられています。パラグアイのアグスティン・バリオス・マンゴレ(1885-1944)は「旅するギタリスト」と呼ばれていました。〈憧憬の前奏曲〉〈敬虔なアンダンテ〉〈荘重なアレグロ〉の3曲から構成される《大聖堂》は、モンテビデオのサン・ホセ大聖堂を訪れた後に書かれた作品です。アントニオ・ホセ・マルティネス・パラシオス(1902-1936)は、スペインのブルゴス生まれ。初期の作品がラヴェルから賞賛されたといい、音楽教師、指揮者として活動するものの、親交のあった同世代の詩人ガルシア・ロルカと同じく、スペイン市民戦争の起きた1936年に処刑されました。「アントニオ・ホセ」の名で発表した、わずかの合唱曲と管弦楽曲が残され、〈アレグロ・モデラート〉〈メヌエット〉〈悲しみのパヴァーヌ〉〈終曲〉の4楽章の《ギターのためのソナタ》は、「ネオバロック」と「セザール・フランク風」の要素をもち、彼の代表作に挙げられています。ヴォールリがアルバムのタイトルに採った《ある考え》は、キューバのレオ・ブローウェル(1939-)が書いた「不思議な魅力のある、気取らない小品」のひとつ。カナダのクラシカルギターの第一人者、イーライ・カスナーへの「友情のしるし」として作られました。過去100年のギター音楽から選んだ5つの作品。「音楽にはあらゆる可能性が秘められている。レパートリーにしている作品も創意をもって取り組むと新たな考えが見つかる。それをまた自分のものにする」。「音楽」を伝えるプロダクションとエンジニアリングをヨルン・ペーデシェンが担当。スタヴァンゲルに近いクロステロイ島にある、中世の僧院、ウートスタイン修道院で録音セッションが行われました。
<クリスティーナ・ヴォールリ(1994-)>
ノルウェーのスタヴァンゲル生まれ。2017年アントワープ国際ギター・コンペティションの第1位を獲得したプレーヤー。2013年からスコットランド王立音楽院でアラン・ニーヴに、2014年からオランダ、フローニンゲンのプリンス・クラウス音楽院でサブリナ・ヴラスカリッチに学び、2017年にバチェラーの学位を取得。2017年秋から、ノルウェー国立音楽大学でエーリク・ステンスタヴォルとオット・トロネンの「アーティスト・ディプロマ」クラスに在学中。
(キングインターナショナル)