特集:フェルナンド・ソル

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フェルナンド・ソルはギターの歴史の中ですぐれた作品を多く残した作曲家兼ギタリストです。
古典期のギター音楽の頂点に立ち、今もなお揺るぎない地位を占めています。
ギターの特性を活かしたこれらの作品は、初心者からプロまで、幅広い多くのギタリストに愛奏されています。
ソルの作品に触れることで、演奏技術や音楽への理解が深まるだけでなく、彼の作品の新たな魅力や素晴らしさに気付くことができるかもしれません。

現代ギター2021年11月号より(執筆:坂場圭介(ギタリスト))~
クラシックギターの道を歩む者であれば誰でも、一度はソルの練習曲を練習したことがあるだろう。ギタリストにとって聖典とも言うべきセゴビア編の《ソル/20の練習曲集(Hal Leonard社)》はもちろん、全音楽譜出版社から出ている《25のエチュード》《32のエチュード》などでソルに触れた方も多いかと思う。 しかし、一体なぜ、我々は200年も前に書かれた練習曲を弾かなくてはならないのか? これらの練習曲は私たちに何を教えようとしているのか? スケールやアルペジョなどのテクニックだろうか? だとすれば、現代にはもっと効率的なエクササイズがたくさんあるではないか? (中略)
現代のギター界において、ソルの理念はすでにほぼ成就されていると言って良い。つまり「当たり前」のことになっているのだが、逆にそのことによって、我々はソルが当時思い描いていた意図に気が付きにくくなっているとも言えるだろう。
そこで本稿(2021年11月号の特集記事)では、まずソルが描いていた理念について触れ、続いて、それがどのように理論・実践と結びついているかを説明する。このことによって、なぜソルの練習曲なのか? という我々の疑問に対する一つの答えを提出してみたい。(一部抜粋)

現代ギター2024年09月号より(執筆:原 善伸(ギタリスト))~
ソルの『ギター教則本』は、ソルの奏法について考える場合の最重要資料です。筆者は長年ソルの奏法について研究を行なってきましたが、2022年に発売したCD『ソル:ギターのための全練習曲』(4枚組)で、ソルの時代のルネ・ラコートのギター(1828年製)とガット弦・絹芯弦を用いての指頭奏法による録音に挑戦しました。2023年の『ソル:ギターのための幻想曲』でも同様の試みを行ない、19世紀ギター、ガット弦、指頭奏法の表現力に、ますます魅力と可能性を感じています。 本稿では、『ギター教則本』においてソルが推奨している奏法を実際に再現し、その合理性について探っていきたいと思います。

【歴代人気楽譜・人気書籍・ベスト5】
1. 【楽譜】標準版ソルギター曲集8 練習曲集2/中野二郎・監修
2. 【楽譜】セゴビア選ソル20のエチュード(CD付)
3. 【書籍】フェルナンド・ソル ギター教則本 全訳
4. 【楽譜】標準版ソルギター曲集7 練習曲集1 /中野二郎・監修
5. 【楽譜】標準版ソルギター曲集9 後期作品集1/現代ギター編集部・編


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